ちょい乗り目的なので、多機能さはいらない

通勤や通学に使うわけではなく、歩いて10分ほどのスーパーや郵便局などへの移動に、前々からほしいと思っていた電動アシスト自転車。しかし、多くの電動アシスト自転車は、「変速ギア」に加えて「電動アシストの強・弱・オートの切り換えボタン」など、めんどくさそうな機能が多く付いていて、価格も10万円越えなどが普通の印象。なかなか買う気になれない状況でした。

先日、家族のショッピング中に、何気なく自転車売場をのぞくまでは。

パナソニックの電動アシスト自転車「SW」

電動アシスト関係の機能としてついているのはパワーアシストのON・OFFスイッチのみ。「電動アシストを使うか?使わないか?」だけというシンプルな考え方。シフトチェンジもついていないので、なにも考えずに自転車をこげるシンプルさが気に入りました。 価格は7万円台。

パワーアシストを使って登れなかったら歩いて押すという謎の覚悟

これが無用の心配でした。傾斜角度こそ計れていませんが、かなりきつい坂でも登ってくれます。立ちこぎすることなく登れる感動。坂道で停止してからの漕ぎ出しも問題ありません。ホイール径は20インチと小さめなので信号待ちで停まってるときも安定感があります。ボディはピカピカしていないマット調の塗装。街乗りにピッタリのデザインも気に入っています。

バッテリー容量はチョイ乗りなら十分な8Ah

Panasonic SW 2019年モデルのバッテリーは8Ah。

他の高額なモデルでは、16Ahや30Ahという大容量のモデルも珍しくないそうです。大容量バッテリーは言うまでもなく「バッテリー切れを起こしにくい」「充電回数が少なくて済む」というメリットがあります。

8Ahはやや小さい気もしますが、これは乗る回数、距離、坂道の程度で考え方が変わってくるものでしょう。

参考までにわが家で実験したデータでいうと。行きは登り、帰りは下り、往復15分のコース。電動アシストを入れっぱなしの走行を10回繰り返したところでバッテリーが切れました。一日一往復したとしても、週に一度の充電で大丈夫ということになります。

バッテリーの充電時間は4.5時間

公式サイトにあるバッテリーの充電時間は4時間半。これは夜中にやっておけば問題ない時間だと思います。

電動アシストとヘッドライトは連動

夜間走行時に重要なヘッドライトは、電動アシストのバッテリーから供給されているようです。つまり、もしもずっと降りっぱなしの道を走るとしても、夜間は電動アシストモードをONにしておかないと、ヘッドライトが点灯せずに危険だということになります。

バッテリーの駆動時間は乗る人の体重で変わる

電動アシスト自転車のバッテリー消耗について、切っても切れない話が「乗る人の体重」です。競馬の騎手に体の軽い人が多いのは、馬への負担を減らすためだそう。電動アシスト自転車も、乗る人の体重が重たいとバッテリーの消耗が激しくなります。もっとも車体重量そのものを軽くすることは重要で、軽い自転車ほどバッテリー効率は良くなります。しかし、車体重量を100グラム落とそうと思うと、それは相当な技術的な工夫が必要なんだとか。軽くするためにカゴを外したり、安全性を犠牲にしては本末転倒。ならば、乗り手の体重を減らすという発想のほうがはるかに実現しやすいバッテリー温存対策といえそうです。

ちなみに、さっきのバッテリーテストの乗り手は体重68kgの僕。痩せて乗ればバッテリーは多少伸びるかもしれません(笑)

まとめ

これまでは歩いて10分ほどのスーパーマーケットにもクルマで行っていました。駐車場が混んで列んでいるときなどは「歩いてきたほうが早かった!」ということもありました。

そこで自転車という選択肢になるわけですが、わが家のまわりは坂になっているところが多いため、電動アシスト自転車が効果を発揮するだろうなあと思っていました。

このPanasonic SW 2019年モデルは、シンプル機能ゆえに、坂を長時間のぼり続けられるか不安だったのですが、わが家周辺の立地条件ではまったく問題はありませんでした。

電動アシストモードを「使うか」「使わないか」という2択だけ。これ以上ないシンプルな考え方。ある意味適当に使える気軽さが心地いい。

Panasonicのような国内の電機メーカーが手がける自転車は信頼性も高いです。Cymaなどの通販サイトでは、他にもいろいろなモデルが販売されています。