登る山と降りる山

文化人、アスリートを問わず、各界の新星といわれる人たちが若年化している。天才中学生など、超高齢化社会に向かう日本においては頼もしい限りなのだが、彼ら彼女らはかなり早い段階で目標を定めて、その頂きに登り詰めているわけだ。
並々ならぬ努力があったことは想像に難くないが、若いうちの適応力や、イマジネーションを現実にしてしまう能力はやはり期間限定の宝であると思う。

あるコメンテーターが言っていた。
「若くして登りつめた人は周りを知ることなく頂上からの景色を見てしまった。逆に、時間がかかっても下からの景色を見ながらくねくねと山を登った人はその分野に限らず本質的な部分で強いものだ。」

なるほど一理あると思った。
しかし一方で、登りつめた若い人はこれから時間をかけていろいろなものを見ながら螺旋状に山を下りてくるのだ。ある種の余裕を携えて。

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