地質学に偏向しながらも、ちゃんと楽しい教養番組ブラタモリ

井上陽水さんの陽気な音楽ではじまるNHK「ブラタモリ」。

タモリさんが日本各地をブラブラと歩きながら、その土地の歴史や文化、おもに地質、地層について考察していく人気番組だ。

けっこう辺鄙(へんぴ)な土地にもスポットをあてるのがこの番組のおもしろさのひとつ。地元民であっても知っているようで知らないことを、地質学者、大学教授、行政担当者などのナビゲートとともに詳しく解説していく。

ここ兵庫県では、神戸、宝塚、姫路、有馬を訪れている。

たとえば、第64回「神戸」では、「神戸港はなぜ1300年も良港なのか?」がテーマ。

港の性質を解き明かすには六甲山を知ることが重要で「海を知るには山に登れ」という逆説的な展開だったのだが、神戸港の成り立ちを地質学的に知っている人はきっと少なかったんじゃないかと。知らないことがいっぱいで勉強になった。

こんな話をタモリさん独特のユルい世界観で描いていくわけだが、これがなんとも心地いいのだ。

もちろん、自分にとって馴染みのない土地の回は、勉強になるし、発見も多いので、教養番組としてもちゃんと楽しい。

この番組の舞台に選ばれる市区町村は、放送後に一定の反響が見込まれることから、町おこしの観点からも番組に来てほしいと依頼をかけるそう。

タモリさんも「笑っていいとも」を終了したからこそ取り組める地方ロケ。いずれも長寿番組になるだけの持続可能な番組づくりのコンセプトが際立っていると思う。もちろん、タモリさんの人柄(キャラクター)も大きい。

現在、新型コロナウィルスの影響でロケができず、再放送が行われているが、アフターコロナの世界において、内需拡大、地域振興への貢献に大きな役割を果たしていくのだろうと再開を待ち望んでいる。

自粛生活と相まって、のんびり見られるこの番組がとても好きなのだ。

 

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