とにかく明るいディストピア「すばらしい新世界」を読んで

ひさしぶりに感想を残しておきたいと思う本を読みました。「すばらしい新世界」という本。

瓶の中で生を受けた時から決められている階級制度、家族という概念はなく、複数の異性とのカジュアルな交際、疲れたら合法ドラッグ。これにより平和と秩序が実現した社会。

この作品が描かれたのは大量生産の工業が興隆した1930年代。作者のオルダス・ハクスリーが描く「こんな時代になるだろう」って想像力もすごいですし、まあ大体そんな感じのことが実際に今起きている。

つまり、ユートピアはすでに実現可能性が見えてきて、現在もそこに向かって社会は進んでいる。しかし、それが本当に人類の幸福なのか。

ロンドンを舞台にしたとにかく明るいディストピア。結末はけっこう悲惨なんですけど。

「不幸になる権利を要求する」

おすすめです。